国立大学協会第1常置委員会の取りまとめ
     による「国立大学と独立行政法人化問題
 について(中間報告)」に対する山形大学理学部の見解

         国立大学協会第1常置委員会の取りまとめによる
 「国立大学と独立行政法人化問題について(中間報告)」に対する理学部の見解

1 独立行政法人化は、業務の効率化を図ることを目的とし、企画立案を主務大臣、
 実施機能を独立行政法人に持たせ、中期目標に基づき認可された定型的業務を短期
 間で評価するというものであり、長期的視野に立ち継続性を必要とする教育研究に
 は全くなじまないものある。したがって、理学部教授会は、平成9年11月の国立大
 学協会の反対声明、同年10月の東北地区国立大学長会議の反対声明及び平成11年
 1月の評議会の反対決議を支持する。

2 理学部教授会は、国立大学協会第1常置委員会の中間報告について、同委員会が
 長期的視野と継続性を必要とする教育研究を守るとの立場から、独立行政法人化に
 ついて様々な角度から検討し、重要な提言を行っていることについては理解するが、
 以下に指摘する主な点については未だ不透明であり、独立行政法人化によって基礎
 科学はもちろんのこと、長期的視野に立った教育研究が衰退する恐れを指摘せざる
 を得ない。

  1)独立行政法人化された「国立大学」が、企画立案と実施機能を併せ持つこ
    とが保証されるのか。

  2)独立行政法人化された「国立大学」の運営に、自主性・自律性を持たせる
    ことが保証されるのか。

  3)独立行政法人化された「国立大学」の中期目標期間は5年となっているが、
    教育研究の目標は必ずしも5年で終了するというものではないはずであり、
    このことについて保証されるのか。

  4)大学の教育研究が非定量的な性格を有し、また、その多くは経済的な効率
    になじまない点について、どのように考慮し保証されるのか。

  5)教育研究の自主性・自律性を保証し、学問の自由を保証するためには、教
    育公務員特例法の適用が不可欠であり、それは保証されるのか。

  6)独立行政法人化された「国立大学」に独立採算性を求めることはないのか。

  7)評価機関により、非定量的な教育研究が正当に評価されるのか。