山形大学成沢学長が
国立大学の独立行政法人化に反対の意向を表明
山形新聞(1999年10月9日付朝刊)が報じた山形大学成沢郁夫学長の1999年10月
8日の記者会見の記事の転載です.
13年度から副学長制
山形大学成沢学長 創立50周年迎え会見
山形大学の成沢郁夫学長は八日記者会見し、創立五十周年を迎える当たっ
ての所感を述べるとともに、国立大学の独立行政法人化に反対の意向を
表明、学内の執行体制の強化へ副学長制を導入することなどを明らかにし
た。
旧制山形高校、山形師範学校、米沢工業専門学校などが統合し昭和二十四年、新
制山形大学が発足、今月十五日に県民会館で五十周年記念式典が行われる。成沢学
長は「歴史を振り返り、今後を展望しながら、地域との連携をさらに深める意義深
い記念日にしたい」と感想を述べた。
大学をめぐる情勢では、行財政改革に縮み構想されている国立大学の独立行政法
人化について「拙速すぎる。教育研究を行政サービスの一環とする考えに懸念
をもっている」と反対の意向を示し、大学進学率の低い地方において「低廉な学
費で学べる国立大の設層意義は不変」と語った。
大学改革に関連して、学内の執行体制を強化するため「十三年度から学長の補佐
役として二人の副学長を置き、責任をもって教育面と研究面をそれぞれ担当しても
らう考えだ」とし、今月十三日の評議会で最終的に導入を決める方針を明らかにし
た。副学長は学長の指名で、評議会の了承という選任方法などが検討されている。
山犬の長期目標、理念を協議してきた改革特別委員会の中間報告も十三日の評議会
に提案される。
成沢学長は来年度から設置を義務づけられた外部の識者による運営諮問会議につ
いても言及し、「大学運営に関する助言、勧告を行う機関で、在り方などを論議し
ている」と述べた。
このほか、学内の現況を広く県民に伝える広報誌「みどり樹」を創刊し、自治体
などに約二千七百部配布することや、就職相談室を設置したことを披露した。
(1999年10月9日付『山形新聞』朝刊社会面より転載)