2025年2月2日(日)、山形市霞城セントラルの山形市市民活動支援センターにて、理学部・地域教育文化学部・農学部・理工学研究科の有志学生によって「サイエンスカフェ 冬 ~ワクワク!親子で科学を楽しもう~;結晶科学」が開催されました。本イベントの代表・発案者は高橋雅子さん(理学部生物;9月卒)で、協力者として、小川泰輝さん(理学部;地球科学)、水野谷ことはさん(理学部生物)、平田楓さん(地域教育文化学部)、島愛月さん(農学部)、小野寺優貴さん(理工学研究科化学)、潟沼瑞紀さん(理工学研究科化学)が参画しました。また今回のイベントには学生たちの希望から本学部の竹林知大先生(専門:地球科学、特に岩石学)が招かれ、鉱物学の特別講演と観察体験を開きました。本イベントには小学生とその保護者を含む約40人が参加し、結晶科学の魅力を体験しました。
前半は、高橋さんを主体として、「ミョウバンの結晶づくり」と「尿素の結晶づくり」の実験を行いました。大学生が小学生一人ひとりに寄り添い、分かりやすい言葉で説明しながらサポートした結果、全員が安全に美しい結晶を作ることができました。
イベントを通じて、大学生と山形市内の小学生・保護者が交流し、科学の楽しさを実験や観察を通じて実感しました。参加した子どもたちからは、大学生のお兄さんやお姉さんと一緒に実験で来たことが良かったことや、結晶の実験や観察が楽しかったといった感想が寄せられ、また、保護者からは「ぜひまた参加したい」といった声が複数件挙がり、大変満足度の高い評価を頂けました。こうした経験を通じて、子どもたちの中には「科学者になりたい」「大学で研究してみたい」といった夢を抱くきっかけを得たかもしれません。
近年、サイエンスコミュニケーションの重要性が高まっています。今回のイベントは、子どもたちに科学への好奇心を育む機会となっただけでなく、山形大学大学生にとっても科学を伝える力を養う貴重な経験となりました。そして本イベントは、科学の魅力を伝えるだけでなく、山形大学と地域の人たちとのつながりを深める場にもなりました。将来も学生たちによるこうした取り組みが継続し、学問への努力の結晶がさらに発展していくことが期待されます。