お知らせ

2025-05-30 09:22:00

 2025525日(日)から530日(金)まで、千葉・幕張メッセにて「日本惑星科学連合大会(JpGU 2025)」が開催されました。JpGUは、毎年5月に開催される、日本最大の地球惑星科学分野における国際学術会議であり、国内外から多数の研究者を始め、政府機関関係者、大学生や高校生、教育関係者、報道などが参加しました。大会では、口頭およびポスターによる研究発表が行われ、岩石や鉱物学、地質学、気象学、海洋学、宇宙科学など、多岐にわたる分野の最新の研究成果が発表されました。また、大学や研究機関による学術展示や一般向け企画も実施され、専門家同士の議論にとどまらず、学生の教育、分野間の連携、そして若手研究者の育成にも寄与する国際会議となりました。

 

     JpGU 2025の様子。会場内はとても混雑している。

 

 山形大学地域教育文化学部および教職大学院からは、大学院生の三浦和希さん(竹林研究室)、地域教育文化学部名誉教授の大友幸子先生が筆頭発表として出席しました。また本学部の竹林知大先生が三浦さんの指導教官と理学部の共同研究者として大会に出席しました。
 三浦さんは、海洋科学教育とジオパークに関する研究成果についてポスター発表を行い、大友先生は文化地質学の分野に関する内容でポスター発表を行い、他大学の研究者らと活発な議論を交わしました。
 本学部竹林研究室との共同研究としては、山形大学大学院理工学研究科・加々島慎一先生の研究室に所属する森大成さんが、東北地方の阿武隈変成帯における変成岩の研究について発表を行い、また同大学院・ジョルダン・リチャード先生の研究室に所属する小川泰輝さんが、高温・high/low pH極地環境下における珪藻の生態系に関する研究を発表しました。 
 さらに大友名誉教授は、山形市立第四中学校の土門直子先生および山形大学の柳澤文孝先生と共同で、「樹氷モンスター」に関する研究について口頭発表を行いました。
 

    JpGU発表の様子。(a): 三浦さんの発表の様子; (b):森さん(理工学研究科)の発表の様子(竹林研共同研究); (d): 大友名誉教授の発表; (d): 小川さん(理工学研究科)の発表の様子(竹林研共同研究); e: 三浦さんと研究指導教官の竹林先生; (f): 右から森さん、小川さん、竹林先生(共同研究)。

 

 山形大学の学生たちは、研究した成果を多くの人たちの議論を重ね、新たな知見を生み出すことができました。学術を究めて多くの人々に伝える事や世界と共同して活躍する研究者たちと共に地球の未来を切り拓いていくことは、大きなやりがいと可能性に満ちた世界です。山形大学では、学びの情熱と好奇心や探究心を大切に育みながら、学術貢献に努めています。ぜひ私たちと一緒に、新しい知の創造を行いませんか?
 

 

 

日本惑星科学連合大会(JpGU)公式WEBサイト

https://www.jpgu.org/

 

山形大学 理工学研究科 公式WEBサイト

https://www.sci.yamagata-u.ac.jp/

 

【研 究 報 告】

 

【地域教育文化学部・教職大学院 筆頭】
Ø  三浦 和希1、竹林 知大1,2 (1.山形大学、2.ふじのくに地球環境史ミュージアム):山形県釜磯海岸の地質的特徴を活かした海洋科学教育の可能性
Ø  大友 幸子1、田宮 良一、本田 康夫 (1.山形大学) 旧高畠駅で観察する高畠石
 
【地域教育文化学部と他機関・他研究科との共同研究発表】
Ø  土門 直子1、柳澤 文孝2、大友 幸子2 (1.山形市立第四中学校、2.山形大学)「樹氷マイスター」の誕生と「樹氷の会」の活動
Ø  森 大成1、丸山 純一1,2、竹林 知大3,4、加々島 慎一5 (1.山形大学大学院理工学研究科、2.北野建設、3.山形大学地域教育文化学部、4.ふじのくに地球環境史ミュージアム、5.山形大学理学部)阿武隈帯中央部に産する変成岩類の変成温度圧力条件
Ø  小川 泰輝1、ジョルダン リチャード1、竹林 知大1,2 (1.国立大学法人山形大学、2.ふじのくに地球環境史ミュージアム)山形県内の強酸性及び強アルカリ性温泉に生息する珪藻