お知らせ

2026-01-30 12:00:00

 山形大学地域教育文化学部児童教育コースの特別支援教育専攻では、有志の学生と山形聾学校の生徒の皆さんと協働し、様々な活動を行っています(活動名:和Be~あえべ~)。今年度は、「聞こえの研修会:もっとみんなに知ってほしい~聴覚障がいのこと~」として、聴覚障がいのある人の「聞こえにくさ」や、円滑なコミュニケーションの工夫について、実体験を通して知っていただくことを目的とした研修会を開催しています。

 前半の講義では、聾学校生から、聴覚障がいと一言でいっても、聞こえ方は一人ひとり異なること、補聴器や人工内耳を使用していても、すべての音や言葉が同じように聞こえるわけではないことなどが、動画や具体例を交えて分かりやすく説明されました。また、音声をリアルタイムで文字に変換するアプリの紹介や実演も行われ、参加者からは「初めて知った」「実際に使ってみたい」といった声が多く聞かれました。

 後半は、少人数グループでの交流・グループトークを実施しました。聾学校生の皆さんと、日常生活や好きなことについて語り合いながら、相手の顔を見て話すこと、話し始めを分かりやすく示すこと、文字や身振りを併用することなど、円滑なコミュニケーションの工夫を実際に体験しました。参加者からは、「正確な手話ができなくても、少しの工夫で会話が成り立つことを知った」「まず相手に、どの方法が話しやすいかを聞くことが大切だと分かった」といった学びが共有されました。

 研修後のアンケートでは、「聴覚障がいの方と関わるのが初めてだったが、距離が縮まった」「実際に話してみることで、難しそうという先入観がなくなった」「一人ひとりに合ったコミュニケーションを大切にしたい」といった感想が多数寄せられました。実際に聾学校の生徒の皆さんと話す中で、「普通に会話ができて楽しかった」「もっと話してみたいと思った」という声も聞かれ、知識だけでは得られない気づきにつながりました。

 本研修会は、聴覚障がいを知識として学ぶだけでなく、人と人として出会い、対話を通して理解を深めることの大切さを実感する機会となりました。

 なお、本活動は今後も継続予定で、2026年2月には、県内の小学校を訪問し、児童を対象とした「聞こえ」に関する出張講義・交流活動を予定しています。今後も、山形聾学校の生徒の皆さんと協働しながら、大学・学校・地域をつなぐ学びの場を広げていきます。

※本活動は、令和7年度「やまぷら」初期戦略プロジェクト支援助成金を受けて実施しています。 

(文責:池田彩乃)

 

図1.png 図2.png

(写真左)前半の講義の様子

 

(写真右)後半のグループワークの様子①

 

図3.png
(写真下)後半のグループワークの様子②