9月3日(日)、山形市少年自然の家にて「秋祭り」が開催されました。私たちは、本学部で開講されている「芸術アウトリーチ基礎」での訪問演奏の第2弾として、野外ステージでコンサートを行いました。
アンサンブルでは、ソプラノ二重唱やフルートとヴァイオリンの二重奏による「ジブリメドレー」、クラリネット二重奏による「ホールニューワールド」、金管楽器による「残酷な天使のテーゼ」などを演奏しました。声や楽器ごとに、それぞれ異なる音色の魅力を楽しんでいただけたのではないかと思います。
ソロでは、フルートによる「愛の挨拶」「春よ、来い」や、声楽による「花は咲く」などを披露しました。表情豊かでうっとりするような惹きこまれるメロディーが会場全体に響いたのではないでしょうか。
またプログラム後半には、「Syugo’s music」としてYouTubeや各地での音楽活動も精力的に行う石谷脩悟のピアノソロをお届けしました。即興での「アンパンマンメドレー」に加え、「可愛くてごめん」や「絆ノ奇跡」などの最新の流行ソングを演奏し、お客さまも最高潮に盛り上がってくださいました。
演奏を聴きに足を運んでくださった皆様、ステージの設営や音響などに携わってくださった方々、本当にありがとうございました。
(文化創生コース 2年岩澤心音)
8月8日に、「令和5年度やまがた学校改革推進協議会」の第1回を対面とオンラインのハイフレックスで開催しました。この協議会は、文部科学省「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」の一環として実施したものです。当日の参加者は、本事業に関わる山形県内の学校および山形県教育委員会、山形県教育センターの関係者など、42名(対面参加30名、オンライン参加12名)でした。山形新聞と本学のプレス・リリースで本事業について知った宮城県の現職教職大学院生の参加もありました。
現在、日本の教職員は、忙しく勤務しているにもかかわらず、十分な研修時間が確保されていません。「学びたいけど学べない。」という状況が、多忙感をいっそう強めています。このため、現場で学ぶ教師をエンパワーする学校内外の教員研修の充実が、喫緊の課題になっています。こうした課題の克服を目指し、教育実践研究科と地域教育文化学部では、山形県教育センター、山形県教育委員会と共に、全国に先駆けた新たな教員研修のモデル開発に着手しました。今回の協議会は、そのスタートとして企画されたものです。
当日は、出口毅副学長の挨拶のあと、前半は、中西正樹研究科長が座長をつとめ、次の報告がありました。
(1)本事業の全体像とねらい
(2)山形県教育センターの「学校マネジメント講座」の進捗状況
(3)本事業で整備する学校内研修スペース「学びカフェ」について
報告の中心は、本プロジェクトにおいて共有すべき哲学(「Open, Transparent, Flexible, Accountable」)の提示と、その具体例としての公立はこだて未来大学、河北町立谷地南部小学校の取組みの紹介でした。(「哲学」とは、「基底になる考え方」を意味します)。忙しさの中で、教職員一人ひとりの個性的な「人となり」や実践は共有されず、見えなくなりがちです。本プロジェクトの「学びカフェ」は、それを打開することを目指し、各校の状況に即した柔軟な運営を目指します。
協議では、「世界と比較して、日本の教員の自己研修にかける時間の減少が印象的」という指摘や、「日本の教員は、パブリックな面とプライベートな面が重なる多面的な存在である」という指摘がありました。
前半の報告の様子 後半の対談による問題提起
後半は、「新人教師の悩みとこれからの研修に期待すること」として、ディスカッションを行いました。佐藤瑞紀さん(新庄市立新庄小学校教諭、教職6年目)と森田智幸准教授による対談の問題提起のあと、江間史明教授のコーディネートにより参加者同士で話し合いをしました。話し合いでは、「どこの学校でも多忙感があり、若手の先生方が悩んでいる現実があるのだと実感した」という指摘がありました。
グループで協議する参加者① グループで協議する参加者②
協議会後の感想では、参加者から、次の声がありました。「学びカフェの構想が今後、山形県で広がり、どこの地域でも、学校が大学や県教育センターと連携しながら児童・生徒の学びをサポートできるよう、レベルアップできるようになることを期待したいです。」「皆様の熱い思いが伝わってくるとともに、新しいプロジェクトへの期待感がこみ上げてきました。」
今年度の本協議会は、第2回を12月17日(日)、第3回を来年の2月15日(木)に予定しています。ご関心をお持ちの皆さんの参加をお待ちしています。
7月29日(土),小白川キャンパスにおいてオープンキャンパスが開催されました。
地域教育文化学部では,述べ352人の皆様に来場いただきました。午前・午後の二部制とし,「全体説明会(学部説明・入試説明・学生生活紹介)」の後,各コース・分野に分かれて「キャンパスツアー&学生・教員との交流会」を行いました。当日は猛暑ということもあり,キャンパスツアーは希望者のみとなりましたが,現役大学生との交流や教員への質問を通して,大学への理解がより深まったことと思います。暑い中足を運んでいただき,ありがとうございました。
当日おいでになれなかった方向けに、本学部のホームページに関連する情報(学部紹介、各コース紹介等)を掲載しておりますのでご覧ください。
全体説明会の様子
交流会の様子
キャンパスツアーの様子
7月14日に山形大学附属幼稚園にてオペレッタ公演を行いました。参加したのは山形大学地域教育文化学部文化創生コースの学生18名で、「芸術アウトリーチ基礎」という授業の一環として毎年行っています。
今回企画したのは、『ブレーメンの音楽隊』の物語を劇や歌、演奏で表現する「オペレッタ」というものです。歌や演奏をすべて学生が行い、幼稚園の子どもたちに披露しました。
動物たちの歌唱シーン
『ブレーメンの音楽隊』は、様々な理由で飼い主に捨てられたロバ、犬、猫、ニワトリの4匹が出会い、音楽隊に入れてもらおうとブレーメンの街を目指すというお話です。途中悪いどろぼうに出会ってしまいますが、それも4匹で力を合わせて乗り越えていきます。
動物役の学生はそれぞれ独唱を披露し、動物たちの主人役やどろぼう役の学生も合唱を行いました。声楽を専門的に学ぶ学生を中心に練習を進め、それ以外の学生も多くの学びを得ることができました。また、歌や劇に合わせて楽器の演奏を行った学生にとっても良い経験となりました。
学生による演奏の様子
公演後、子どもたちが「楽しかった」「いろいろな楽器があって面白かった」と話してくれて、幼稚園の先生方からもお褒めの言葉をいただきました。初めて知る楽器の音がたくさんあり驚いた子どもたちもいましたが、驚きつつも公演を楽しんでもらえて、私たち学生もうれしく思っています。
今回、子どもたちにも掛け声をお願いするなどの、これまでにない新たな取り組みに挑戦したこともあり不安はありましたが、子どもたちと一緒に楽しむことができました。学ぶことが多く、改善点もありましたが、今後より良い公演が行えるようまた頑張っていきたいと思います。
文化創生コース 大泉花鈴
2023年8月4日(金)14:00より山形大学文化ホールにて「作曲研究発表会」を開催いたします。
当演奏会は、山形大学地域教育文化学部文化創生コース及び大学院社会文化創造研究科芸術・スポーツ科学コースにおいて、作曲・編曲を学ぶ学生による作品発表会で、毎年学期末に一度ずつ開催しています。
今回は、作曲を専門的に学ぶ学生の2作品と、器楽や声楽を専門的に学びながら作曲・編曲の授業を履修している学生の7作品の、計9作品が演奏されます。
学生がこの前期をかけて意欲的に取り組んだ作品の数々、ピアノ独奏作品が大半を占めますが、ピアノ連弾、声楽とピアノ、他に、十三絃箏四重奏などという興味深い編成の作品もあります。
コロナ禍の影響により閉ざされていた「作曲研究発表会」でしたが、昨年度後期より一般公開を再開いたしました。
地域のみなさまに応援していただけることが何よりの喜びとなっております。
平日の日中とはなりますが、お時間がございましたらご来場いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
(文化創生コース教員:名倉明子)